森のようちえんで後悔する人はいる?口コミ・批判をせきららに公開

「本ページはプロモーションが含まれています」

最近、注目を浴びている森のようちえんを聞いたことがあるだろうか。シュタイナー教育やモンテッソーリ教育のように幼児教育の選択肢の一つとして話題になっている。一般的な幼稚園や保育園には屋内で過ごすための施設があるが、森のようちえんでは屋内で過ごすための施設がなく、1日中森や自然の中で活動していると独自の活動をしているスタイルになる。

では、実際に森のようちえんとはどんな所なのか。どんな風に過ごしているのか。デメリットや口コミなど様々な角度から解説していく。

引用:EDUPAN!



森のようちえんとは?

デンマークで発祥した森の幼ようちえん。デンマークでは選択肢の一つとしてポピュラーな存在である。日本では2008年に「森の幼稚園全国ネットワーク」が設立され、現在では個人・団体を含め約300の会員数がある。ただ会員になっていない幼稚園・保育園で森のようちえんのような保育を行っているところは多いと感じられる。

森のようちえんとは、毎日森の中で過ごし自然体験活動を中心に保育していく教育である。また森だけではなく海・川・野山・畑・公園など様々な場所で自然体験するのを目的にしている。

また名前は「ようちえん」とあるが、幼稚園だけでなく0歳から7歳ぐらいまでの子を対象とした保育園・託児所・育児サークル・学童保育・子育てサロンなども含まれている。また毎日通う「通年型」と週末や定期的に開催される「行事型」の2つのスタイルがある。

 

森のようちえん デメリット

森のようちえんについてデメリットもあげておく。

小学校とのギャップで戸惑う子が多い

ほとんどの森のようちえんでは、朝のあいさつ(朝の会)や帰りの挨拶(帰りの会)など以外は、好きなことを好きなだけ自由に過ごしている子供たち。小学校では、時間が決まっており、やることも先生から指示されるため幼稚園時代では自由に過ごしてきた子供たちにとって戸惑う子が多いそうだ。

保護者のこだわりが強い人もいる

森のようちえんに通っている人の中にもこだわりが強いご家庭もあり、保護者活動やママ友の付き合いが大変だった。なんて声も聞こえてくる。ただ全ての保護者がこだわりが強いわけではないのでご注意を。

洗濯物が大変

雨の日も雪の日も森や自然のなかで過ごす森のようちえんでは、泥だらけになることは日常茶飯事である。手洗いをしてから洗濯機に入れないといけないくらいの汚れで通園している保護者に聞くと汚れを落とすのに1時間もかかる時があり親も大変である。入園するときは覚悟をしないといけない。

その他

森のようちえんでは、屋内がない所も多いことからお弁当持参しないといけない園も多い。またお弁当以外にも親が頭を抱えてしまいそうなことも多い。

費用が高い・保育時間が短め

森のようちえんは、認可幼稚園や認可外など様々な形態で保育をしているため一概に費用は言えないが平均的な数字を紹介していく。

  • 入園料:5,000~70,000円ぐらい
  • 保育料:20,000~70,000円ぐらい
  • 保育時間:9:00~14:00(曜日によっては、お昼前に降園する場合もある。)

認可幼稚園であれば、保育料無償化の補助金が出るため無償~30,000円ぐらいに収まるが認可外の場合は、かなり費用が高くなるようだ。実際にこの費用だけでなく、施設費用・光熱費など様々な追加の費用も払う場合がある。知り合いの園では、新年度(4月)に保育料+年間の光熱費など雑費が追加され7万円も引き落とされると驚きの金額になっている。

「市立幼稚園」など市が運営している幼稚園の場合は、入園料がかからない園もある。森のようちえんの過ごし方に憧れはあるが、金額が金額なだけに戸惑う人もいるだろう。希望の森のようちえんの費用を調べてから考える必要がありそうだ。

森のようちえん メリット

人間らしくのびのびと自然の中で過ごせることによって様々なメリットがある。

何をやるのも自分で決められるので自主性が育つ

従来の幼稚園・保育園では、ある程度カリキュラムが決まっており、集団で何かを一緒にやることが当たり前になっている。もちろん自由に遊べる時間もあるが森のようちえんでは、カリキュラムは一切なく思い思いに好きなことを楽しんでいる。「自分の行動は自分で決める」それを幼児の頃から自主性を育むことができる。

五感が鍛えられクリエイティビティが高まる

自然の中では、天候や季節によって毎日新しいことの発見や色々な体験をすることができ、また草木・虫・動物など触れ合うことによって幼児期に大きく発達する五感が刺激され鍛えられる。さらに五感を磨くことで好奇心が高まり、脳が活性化すると言われている。

雨や雪に負けないたくましい心と体が育つ

寒さや雨など自然の厳しい環境の中で生活することによってどんな天候・環境でも負けない強い体と精神が強くなることが期待できる。

縦割りクラスで様々な良い影響がある

縦割りクラスとは、同じ年齢の子供を集めた横割りクラストは違い、年齢によるクラス分けは行わない。クラスには、3歳~6歳の子が混じって生活をするスタイルになっている。

メリットとしては、幼児期の成長スピードは速いため早生まれと遅生まれとでは大きな発達の差が出ることがある。そのため横割りクラスだと早生まれの子は劣等感を感じやすくなる。つまり縦割りクラスにすれば幅広い年齢になるため劣等感を感じにくくなる。

他のメリットとしては、年下の子に対して何かを教えたり、危険から守ろうとしたり、遊びたい気持ちを我慢して年下の子におもちゃを貸してあげたり責任感・自信・自己肯定感が芽生えるようになる。また年下の子は、そんなお兄さんお姉さんを見ているからこそ「こんな風になりたいな」「こんなことしてあげたい」と理想を考えるようになり、自然とお互いを思い合う心が育つ。

森のようちえんの事故

やはり自然の中で生活しているとマムシに噛まれる・スズメバチに刺されるなどの事故が発生している。また1mぐらいの高さの場所からジャンプをしてぬかるみに足を取られ骨折した子供もいる。いつもジャンプをしていた場所だったが、前日に雨が降り地面がぬかるんでいたそうだ。

森のようちえん全国ネットワークでは、各園で起こった事故やヒヤリハットなどを共有することで安全対策の一層を図っている。また「事故事例から考える自然保育・園外保育のリスクマネジメント」の全国交流フォーラムを積極的に行っている。「森のようちえんだから」ではなく、その他の幼稚園・保育園でも事故が起こることはある。森のようちえんだから事故が多いとは一概に言えない。

森のようちえんのその後

森のようちえんでは、椅子にじっと座っている時間があまりないことから小学校に入学して数か月は戸惑うことが多いそうだ。またずっと座れず立ち歩くこともあったり、教室から出て行ってしまう子もいるが、小学校の生活に慣れていくと徐々に立ち歩くや教室から出て行ってしまう行動は減っていく。

また小学校に来るカウンセリングの先生に話を聞いたところ、幼稚園や保育園と小学校のギャップがあり過ぎて、登校渋りや不登校になる子もいるそうだ。自分で考えで行動してきた子供たちに小学校の先生から「これをみんなで作る」「この時間はこの勉強」など強制されてしまうことで小学校が窮屈に感じてしまうことが原因かもしれない。

ただ森のようちえんを卒園した子供が全員不登校になっているわけではない。最初は戸惑うことが多いかもしれないが徐々に慣れていく子もいるので勘違いしないで欲しい。

森のようちえんへの批判

ネットやSNSで検索をしてみても現在批判らしい投稿はなかったが「宗教なの?」「怪しい」などの声は見かけられた。他の幼稚園と比べると独自の活動内容になっていることや園長や園からの発信される内容によって誤解されることもある。



森のようちえんの口コミ

森のようちえんに通っていたこどもは小学校でルールを守って生活できるのかな…授業中座っていられるのかな…そんな心配をしていました。でも、自然の摂理の中でそれに合わせて生きてきたこども達は順応力が高く、何も心配なかったかなと今では思います。

確かに、森で過ごした日々とのギャップに戸惑い、こどもと一緒になって落ち込んでしまう日もありますが、それでも「この子は大丈夫」という思いが根底にあります。それはきっと本物の自然の中で大きく心揺らす姿を見てきたからで、こどもを「心配する」のではなく、「信頼する」力はぽっちでの三年間で私が得た一生物の力だと思っています。

引用:信州やまほいくの郷 みんなの声

 

息子はこの4月からまめとっこに通い始めました。それまでは2年間保育園に通っていました。転園を決めた理由は、タイミングよく育休に入れたことと、以前親子で参加していたさやまめ(まめとっこ)がどーーしても気になっていたからです。

公園へ行っても、オープンスペースへいっても、周りの人のことを気にしながら、どこか無理をして子どもを遊ばせている私がいました。だけど、さやまめに通っていた時は、私も息子ものびのびと過ごせていました。親子共に自然体でいられる場所だったのです。息子は好奇心旺盛であちこち走り回り、興味をもった目の前のものに夢中になって遊びます。それを見て「走っちゃダメ」「静かに」「順番よ」など世間体を気にした言葉をかけることなく、子どもが楽しく遊ぶ様子を見守ることができました。子ども自身が見つけたやりたい遊びをやりたいように思い切りすることって、今のご時世、簡単なようで意外と難しくて、それをできる場所があるということはとてもありがたいことだなと感じます。

引用:森のようちえん まめっとこ

 

娘はどろんこ園が大好きで、毎日喜んで通っています。子ども同士みんな本当に仲が良く、少人数だからか兄弟のように遊び、けんかしています。娘は異性や年齢が違う子どもと遊ぶのが上手になりました。毎日自然の中でのびのび遊ぶので、身体が丈夫でよく食べよく眠ります。勉強やお行儀を教わることはありませんが、自分で考え行動すること、自然や食べ物の大切さを日々学んでいるようで、安心して見守っています。(在園児の母 Mさん)

引用:森のようちえん どろんこえん

森のようちえんの求人はあるの?

森のようちえんの取り組みや教育方法に感銘を受けて保育士として・保育士資格がないけど働きたいと考えている人は多いと感じる。では、どこを探せば求人が見つかるのか、また条件などについても紹介していく。

スタッフ募集

探し方

森のようちえん全国ネットワークのスタッフ募集のページから見ることができる。保育士以外にもOJTやインターン・パート職員など幅広く募集している。他にも「Indeed」「求人ボックス」やホームページで個別に募集している園もある。

条件

  • 子供が好き・自然が好きな人
  • 心身共に健康
  • コミュニケーション力がある人
  • 相手の気持ちを汲み取り寄り添える人
  • 体力がある人
  • 思いっきり遊べる人

募集している園によって条件は様々だが、一日中屋外にいるため走り回ったり山に登ったりと体力が必要になることは確かだ。

森のようちえんは発達障害の子に向いてる?

「落ち着きがない」「いつも動き回っている」「他の子と同じことができない」など発達障害の子に森のようちえんは向いているし、おすすめできる。おすすめできる理由の一つ目は、自由に遊べる時間が多いからこそ、自分のペースで好きなことや遊びに没頭できることである。決められた課題や時間内にやる必要がなく、自分のペースで過ごせるのは発達障害の子には大きなメリットである。

ふたつ目の理由は、自然の中で活動するため風・鳥の声・虫や葉の触った感触など感覚刺激がたくさん受けられることである。子供の発達には、様々な感覚刺激が土台となって感覚が発達すると考えられており、日常的にたくさんの感覚刺激を得ることで発達を促す効果があるそうだ。

また園によっては、ギフテッド・発達障害・敏感な子などに対しての勉強会が頻繁に行われていたり、障害の有無や違いのある子供たちと一緒に活動保育していくインクルーシブ保育を導入している園も多くなっている。入園を断れたり、子供が園で窮屈そうにしていると感じる人は、森のようちえんを調べてみてはいかがだろうか。

森のようちえんに関する

森のようちえん SDGs時代の子育てスタイル

引用:Amazon

全国にある森のようちえんのルポをまとめた本である。森のようちえんを運営している人の言葉だったり森のようちえんについて知ることができるが内容が「幼稚園の経営者向けかも」とレビューもある。

森のようちえん 自然の中で子育てを

引用:Amazon

森のようちえんの取り組み・教育について書かれており、幼稚園・保育園の教育関係者はもちろん子育てをしている親にも「子供を育てる上で大切なことはなんなのか」を知ることができる一冊だ。

北欧の森のようちえん 自然が子どもを育む

引用:Amazon

シュタイナー教育を基盤にした北欧の森のようちえんを紹介している。オールカラー写真になっており、子供たちのキラキラした表情や自然の中で夢中になって遊んでいる姿が印象的な写真ばかりである。ただ保護者向けのハウツー本ではなく、運営や保護者と幼稚園の関わり合い方など広範囲に書かれている。



総括:森のようちえんは後悔する?

この記事のポイントをまとめると、

  • 森のようちえんとは、自然の中で子供が自主的に過ごす活動のこと
  • 「通年型」と「行事型」の2種類がある
  • 小学生になると幼稚園とのギャップに戸惑う子が多い
  • 一生懸命に遊ぶので汚れや泥が酷く、洗濯物が大変
  • 他の幼稚園・保育園に比べて費用が高い場合がある
  • 森のようちえんへの批判はほとんど見つからない
  • 森のようちえんは発達障害の子供には過ごしやすい

今回は森のようちえんに入園すると後悔するかについてまとめてきた。自然の中で活動することによって主体性が育ち、大人が教え込むよりもっと大切な何かを得られることができるのが森のようちえんのメリットでもあり特徴である。

他の幼稚園・保育園と比較して独自の活動をしている森のようちえん。入園をさせようか迷っている方、気になっている方は、説明会や体験に参加してみるのが園や先生の雰囲気がわかり、後悔することも少なくなる。この記事が調べていく中で役立ってくれると嬉しい。

 

「本ページはプロモーションが含まれています」