宇宙猫の元ネタは何なのか徹底解析してみた|意外なルーツとは!?

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引用:Pinterest

ネットを毎日見ている人ならば、この写真を目にしたことが一度はあるのではないだろうか。宇宙を背景に目を見開いて何かに驚いたような猫が映っているこの写真が「宇宙猫(スペースキャット)」と呼ばれ、SNS上で流行した。それからは、これを元に多くのパロディも生まれている。

この記事では、元々は海外で作られた宇宙猫がいったいどのようにしてできたのか、この画像のような「インターネットミーム」(ネット上の流行)には他にどのようなものがあるのか、ネットミームが作られた経緯などについて解説している。

宇宙猫(スペースキャット)ってどんな猫?元ネタは?

宇宙猫ができたきっかけ 

宇宙猫とは、海外で作られたコラージュ画像である。宇宙の写真を背景に何かに驚いたような、あっけにとられたような何とも言えない表情をした猫を組み合わせた、シュールな画像がインターネット上で大流行し、日本でもツイッターなどでよく使われるようになった。

作者不詳だが、海外では「SpaceCat」や「GalaxyCat」と呼ばれ、日本で流行りだす数年前から知られていたようだ。それまでは、日本で「宇宙猫」と言えば夜間にフラッシュをONにして写真を撮った時に猫の目が光るのを宇宙人に見立てて「宇宙猫」と呼ぶことが多かった。

2014年頃から、SpaceCatが日本でも認知され始め、それ以降は宇宙猫と言えばこの宇宙を背景に猫が合成された画像と思う人が多くなったのではないかと思われる。

宇宙猫ができたきっかけ 

宇宙猫ができたきっかけにはいくつかの説があるようだ。ただどれもはっきりとした確証はなくあくまでも推測の域を出ないものばかりである。

例えば、画像生成アプリで飼い猫と背景を組み合わせて、宇宙の背景のものがツイッターなどで拡散されて人気になった説や、もともと人気のあった猫の画像に誰かが宇宙の背景を組み合わせて、それがたまたま人気になり広がっていった説など。

猫の画像は日本でも海外でも人気があり、特にツイッターでは「癒やされたいので猫画像ください」などというツイートのリプ欄にフォロワー達が自分の愛猫をひたすら貼っていくといった流れがよく見られる。

海外でも猫の画像は人気があるため、人気になった猫のコラージュ画像がたくさん作られていたのではないかとみられている。

「宇宙猫顔」の意味は?

「宇宙猫顔」とは、理解の範疇を超えることが起きたときに、宇宙猫のようなあっけにとられた表情になっているという意味の、ネットスラングである。スペースキャットという名前を略した「スペキャ」「スペキャ顔」などと呼ばれることもある。

宇宙猫は著作権的には問題ない?

宇宙猫の画像は作者が不明でネット上で多くの人がフリー素材のように扱っている。元々は画像を作成した人と猫の写真をアップロードした人がいるはずだが、宇宙猫が生まれてすでに10年以上が経過しており、その間作者が名乗り出て著作権に関する何らかの措置を取ったなどという話は聞こえてこない。

10年以上の間インターネット上で出回っている画像であること、画像の使用が黙認されていることなどから、宇宙猫の画像を使用することで作者などから訴えられる可能性は低いと言える。

ただし、宇宙猫の画像を使用してグッズなどを作成し販売することは、宇宙猫の存在を知るネットの住民からはアウトだと捉えられるかもしれない。

宇宙猫のような背景が手に入るフリー素材サイト

我が家の猫を宇宙猫にしたいと思った人には、宇宙の背景が入手できるフリー素材サイトを紹介しよう。

photoAC https://www.photo-ac.com/

日本の写真フリー素材サイト。高品質で商用利用も可能な写真素材が手に入る。会員登録が必要だが無料で利用可能。プレミアム会員になるとダウンロードの制限がなくなるなどの特典がある。

pixabay https://pixabay.com/ja/ 

ドイツのサイト。無料で400万点以上の画像・動画素材が入手可能で、ダウンロードの制限もないので使いやすい。写真だけでなくイラストもアップロードされている。

Pexels https://www.pexels.com/ja-jp/

世界のクリエイターにより撮影された写真がロイヤリティーフリーで使用可能。プロの写真家によるポートレイトや風景写真など、アーティスティックな印象。

宇宙猫のような「ネットミーム」まとめ 元ネタも

全てを知ってしまった猫

宇宙猫のような「ネットミーム」はインターネット上に数えきれないほど存在し、毎日新たなネットミームがどこかで発生していると思われる。

ここでは、こうしたネットミームの一部を紹介している。海外と国内それぞれで有名なもの、漫画をきっかけに流行したものなどをまとめてみた。きっとあなたも見たことのあるネットミームがあるはずだ。

全てを知ってしまった猫

宇宙猫と同じ猫シリーズのネットミーム。頭の上に花を乗せられた猫がびっくりして固まってしまう。その様子に合わせてなぜか背景でビッグバンのような映像が流れる。猫が宇宙の真理に気付いた瞬間ということらしい。

リアクションガイズ

外人4コマとも言われる、非常に有名なネットミーム。2003年のE3(アメリカの巨大ゲームイベント)での任天堂の発表に落胆する様子と、翌年の盛り上がりを同じメンバーで表したネタ画像。リアクションガイズの本人が画像の誕生秘話を日本語を交えて語るインタビューはこちら

チャリで来た。

日本で有名なネットミームの4人組と言えば「チャリで来た。」だろう。中学生のヤンチャな男子が拳を上げるポーズをしながら「チャリで来た。」とプリクラのお絵かき機能で書いているギャップが受けて、大流行した。

画像が拡散されてから約10年後の2018年に4人のうちの一人がTV出演し当時のことを語っているが、誹謗中傷やデマなどに苦しんだ過去があったそうだ。

このようなパロディ画像や「#チャリで来た」のハッシュタグが10年以上経った今でも毎日のようにTwitter上で作成されている。

スプー

NHKの子供向け番組でキャラクターとして登場していたスプーがネットミームとして有名になったのは、うたのおねえさんだったはいだしょうこさんが描いた「スプーの絵かき歌」がきっかけ。

あまりにも本家のスプーと似ていない、邪悪なムードを醸し出すスプーの姿に子供は泣き、大人はざわついた。

それってあなたの感想ですよね

2ちゃんねる創始者であるひろゆき氏の有名なセリフ。論破王と呼ばれるひろゆき氏の決め台詞として知られている。ネット上で自分と違う意見にひとこと言いたいときや、煽るための台詞としても使われる。

白って200色あんねん

モデルでタレントのアンミカさんがトーク番組に出演したときに、「物のいいところを探すのが好き」というアンミカに対し千鳥のノブが「そのタオルも褒められます?」と言ったところ、即答で「白って200色あんねん」と応えたところ、そのレスポンスの早さと通販番組のような流暢さに共演者は大爆笑であった。

ネットでは、白い服を着た写真に一言添えられたり、「~って200種類あんねん」「~って200人おるねん」などのアレンジもよく見られる。

勘のいいガキは嫌いだよ

漫画「鋼の錬金術師」の台詞。隠しておきたかったことに気付かれた時などに使われる。

日和ってる奴いる?いねえよなぁ!!?

漫画「東京卍リベンジャーズ」の台詞。かなり汎用性が高いので、よく使われている。

総括:宇宙猫(スペースキャット)ってどんな猫?元ネタは?

この記事のポイントは

宇宙猫とは2010年代初め頃に海外で発祥したネットミーム

  • 宇宙猫の作者は不明
  • 「SpaceCat」や「GalaxyCat」とも呼ばれる
  • 宇宙猫顔とは意味が分からないことを言われて驚いた時などに使う
  • 「スペキャ」「スペキャ顔」などと略されることも
  • 宇宙猫の画像を使って作者から訴えられる可能性は低い
  • photoACやpixabayで宇宙の画像を入手できる

宇宙猫以外のネットミームまとめ

  • 海外では「全てを知ってしまった猫」「リアクションガイズ」など
  • 日本では「チャリで来た。」「スプーの絵かき歌」
  • 有名人発は「それってあなたの感想ですよね」「白って200色あんねん」
  • 漫画が元ネタのものは「勘のいいガキは嫌いだよ」「日和ってる奴いる?いねえよなぁ!!?」

他にもたくさんのネットミームがあり、日々新しい流行が生まれている。宇宙猫は「猫」+「宇宙」という一見何の関わりもないものが一緒になることでシュールなおかしさを生み出している。

一方で、「チャリで来た。」など実在の人物を題材にしたネットミームは本人たちへの誹謗中傷やデマを拡散してしまう恐れがある。面白いと思うネットミームがあっても、元ネタになっている人物がいる場合は拡散する前に一呼吸おいて、これがもし自分の画像だったら?ということを考えて利用するようにしてはどうだろうか。

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