絶対音感と相対音感どっちがすごいの?違いと鍛え方を徹底解説!

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テレビなどで絶対音感を持っている人の特集をしていることがある。絶対音感についてどのようなイメージがあるだろうか。「天才」「凄い能力」「遺伝する」「日常の音が音階に聞こえて大変そう」「一流の音楽家」など様々なイメージがあると思う。ただ絶対音感は、ある条件で適切なトレーニングをすれば約90%の人が獲得できる能力だと最近の研究でわかってきた。

また大人になってから絶対音感をつけたいと考えている人もいるかもしれないが、聴覚が完成されるのは6歳ぐらいだと言われているため絶対に無理だと言える。ただ絶対音感は無理でも相対音感であれば大人になっても獲得することは可能である。

この記事では、絶対音感と相対音感の違いについてやトレーニング・鍛え方、音感トレーニングができるアプリなどについて解説している。



絶対音感と相対音感の違いとは?

音感とは、音の高低や音色などを聞き分ける能力のことで「絶対音感」と「相対音感」の2種類がある。では「絶対音感」と「相対音感」では、どのような違いがあるかについて解説していく。

絶対音感とは?

絶対音感とは、音を聞いただけで音の高さを瞬時に把握でき、日常生活で流れてくる音が「ドレミ…」と聞こえる能力である。例えば、ドアが閉まる音は「ソ」救急車のサイレンの音は(シーソーシーソー」と音階で聞こえてしまう。絶対音感があれば、初めて聞いた曲でも1回~数回聞けば、頭の中で音階に変換することができるため正確に演奏することが可能である。

生理学者のバッチェムによると絶対音感を持つ人は、20万人に1人0.0005%の割合になる。極端に絶対音感を持つ人が少ないため昔は、生まれつきの特別な才能として考えられていたが現在では訓練をすれば身に付けられる可能性があることがわかった。つまり生まれつき備わっている人もいるが、ほとんどの人は音楽に触れていることで後天的に身につく能力である。また絶対音感の中でもレベルがあり、レベル3の絶対音感を持つ人は稀である。

レベル1:音をドレミで認識することが可能だが、♯や半音がつくと精度が落ちる

レベル2:半音も和音と呼ばれる3つ以上の音が重なって音でも正確に聴き分けが可能

レベル3:音がヘルツ(Hz)なのか理解できる。

絶対音感は、聴力の発達過程に身につくため2歳~5歳前後までに絶対音感の専門的な訓練・トレーニングをする必要があり、大人になってからでは習得ができない。晩年、耳が聞こえなかったベートーヴェンが作曲できたのも絶対音感があったからと言える。

絶対音感のメリットとしては、

メリット

  • 膨大な曲を素早く正確に記憶できる
  • 譜面を迅速に読むことができる
  • 練習が一人でできる
  • 言語の習得が早い
  • 楽器の習得が早い
  • 音楽の就職に有利になる

メリットが多い絶対音感だが、デメリットもある。日常生活をしていく上で聞こえてくる音が気になってしまったり、普段と音が違っている場合など意識がそちらに向いてしまい集中することが難しくなることもある。また歌詞付きの曲を聞いてもドレミなどの音階に聞こえてしまい、歌詞が全然頭の中に入ってこなく、楽しむことができない時もあり、絶対音感を持っているからこそ苦労することも多い。

相対音感とは?

絶対音感は音を聞いて即座に答えられるが、相対音感の場合は、音を聞いた時に即座に答えられないが基準の音を聞けば答えられる。つまりある高さの音を基準にして音を判別できる能力である。例えば「ド」の音を基準にしてどれくらい離れている音の高さが認識でき、高い音と低い音を聞き分けられる。相対音感は、多くの人がある程度持っている能力であるが、日常で使わないままにしておくと能力が衰えていってしまうケースもある。

逆に使えば・鍛えれば相対音感の能力を高めることもできると言えるため、大人になってからでも訓練・トレーニングすれば習得できる。絶対音感がなくても相対音感を磨き上げることによって音楽関係の仕事に携わっている人も多い。音大生でも絶対音感を持っていない人は多いと言われている。

相対音感のメリットとしては、

メリット

  • 音楽のメロディー・コード進行が把握できやすい
  • 耳コピできる
  • 絶対音感よりも音楽的である
  • 和音の全音がわかる

デメリットは、音程が狂っている曲や演奏を聴くと気持ち悪いと感じたり、不協和音を受け入れられなかったりと絶対音感に比べると少ない。

絶対音感と相対音感の両方持っている人いる?

結論から言うと絶対音感を持っている人は、相対音感も両方持っている人もいる。絶対音感を持っていると相対音感を使う機会が少ないため、持っていても相対音感として弱い状態の人が多いと言える。

つまり絶対音感と相対音感を両方持っている人もいれば、どちらも持っていない人もいるし片方だけの音感を持っている人など音感の持ち方はそれぞれだと言える。

絶対音感と相対音感はどっちがいい?

絶対音感を持っている人の数が少ないため優れていると感じている人も多いと思う。ただ絶対音感を持っていればメリットも多いが、相対音感だけでは才能が劣っているとは言えない。優秀な音楽家には、絶対音感を持っていない人もいるからだ。つまり相対音感を鍛えれば音楽家や音楽関係の仕事に就くことができる。

ただ絶対音感か相対音感のどちらがいいか選べるのは、6歳ぐらいまでの小さな子供だけになる。なぜなら絶対音感は、6歳ぐらいまでにトレーニングをしなければ身につかないからだ。つまり6歳以上の人には「絶対音感と相対音感をどちらがいいかな?」など選ぶ選択肢はない。

絶対音感のトレーニングを始めるなら、できるだけ早い時期に訓練を始めることで身につく可能性が高くなる。6歳以上の人は、相対音感の能力を高める方法がおすすめだ。

絶対音感と相対音感テストができるサイト

1.宇都宮大学(絶対音感テスト)

宇都宮大学の長谷川・鶴田研究室の絶対音感テストを紹介する。

https://music.is.utsunomiya-u.ac.jp/

こちらのサイトでは、年齢とともに絶対音感がどのように変化するかについてを調査するのが目的で運営されている。またこちらのサイトでは、希望している人のみ結果をグラフにしてわかりやすいPDFで登録したメールアドレスに送付してくれる。テスト時間は約10分ぐらいになる。

edy classic(絶対音感・相対音感テスト)

こちらのサイトでは、音楽関連を発信しているサイトになっている。国内外のコンクールの情報から音楽占いなど幅広く紹介している。

https://edyclassic.com/(絶対音感EASY)

10問の問題を解くことで絶対音感があるのかが%でわかる。またレベルが「EASY」から「NORMAL」「HARD」の3つがあるため最初は「EASY」から挑戦してみてはどうだろうか。こちらのサイトでは、相対音感もあるので試して欲しい。

【相対音感テスト】あなたの相対音感正解率は何パーセント? | edy-classic (edyclassic.com)

The音感チェッカー(絶対音感・相対音感テスト) 

http://www.doremifasollasi.info/

30の問題を解くことで絶対音感と相対音感をチェックすることができるサイトになっている。また他の人の判定結果も出てくる。ただこちらのサイトは、専門家が監修しているテストではないためゲーム感覚で楽しむのがいいかもしれない。



絶対音感と相対音感の鍛え方 

絶対音感の訓練・トレーニング方法

人間は6歳までに聴覚がほぼ完成しているため2歳~5歳前後の時に専門のレッスンに通うことが絶対音感を身に付ける最適な方法である。絶対音感は楽器の練習だけでは身につかないため、多くの音楽スクールには「絶対音感トレーニング」や「音感教育」と言われるレッスンが数多くある。そのため関連するレッスンを受けることによって子供が絶対音感を身に付けられる可能性が高い。

また5歳ぐらいまでに2年半トレーニングを受けると約90%の子供たちが絶対音感を身に付けられ、6歳ぐらいまでに2年半トレーニングを受けると約50%の子供たちしか絶対音感を身に付けれない結果が出ている。つまりトレーニングを受ける年齢が低ければ絶対音感を身に付けられる可能性も高くなるということになる。

訓練・トレーニング方法で最も有名なのが、ピアノの音を聞いて音階を答える非常にシンプルな方法だ。最初は音階がわからなくても、ひたすら正しい音を認識する練習を繰り返すことによって徐々に耳が発達していき正しい音が認識できるようになる。ただこの方法で注意して欲しいことがある。それは楽器の音階が変化してしまうと音階訓練の妨げになってしまうため、調律されているピアノなど鳴らす音が一定にした状態の楽器で行う必要がある。

子供に絶対音感を付けさせたい。と考えている保護者の方はお住まいの近くに音感トレーニングをしている音楽教室を探してみてはいかがだろうか。またオンラインレッスンを行っているスクールもあるため近所に音楽教室がない人は検討してみてもいいかもしれない。ただしトレーニングをして絶対音感が身についたからと言っても大人になるまでキープすることは難しいとされている。絶対音感のレッスンや練習をしないと徐々に能力が失われる可能性があるためだ。そのため絶対音感を維持する努力、トレーニングをする必要がある。

相対音感の訓練・トレーニング方法

相対音感を鍛えるための訓練・トレーニング方法をいくつか紹介していく。まず大切なポイントとしては、

  1. 日常的に楽器や音楽に触れ合う
  2. 毎日、訓練・トレーニングを続けること

この2つを守れば長い期間がかかるにしても一定レベルの相対音感を習得することができる。

ドレミで歌う

簡単な曲でもいいし、好きな曲でもなんでもいいので歌詞をドレミの音階で歌う。例えば「はとポッポ」であれば「ポ ポ ポ。はとポッポ」を「ファ ソ ラ。ド ラ ファ ソ」と歌うようにする。声を出すことで音の高さが身についてくるようになる。さらに慣れてくると音程と音名がすぐに一致することもできるようになってくる。

音当てゲーム

ピアノなど楽器から出た音の音階を当てるゲームになる。この方法は絶対音感のトレーニングと同じでおすすめだ。また絶対音感では専門的な訓練が必要だが、相対音感は、音感アプリなどで鍛えることができる。この後紹介するアプリを参考にして欲しい。

音階の距離を覚える

相対音感を鍛えるためには、音と音の距離を覚えるのが大切である。音には一定の距離があり、「ドとレ」「レとミ」の距離は同じだけ高くなる。初めは1つや2つしか覚えられないが、その数をどんどん増やしていくと単音しかわからなかったのが和音がわかるようになり相対音感のレベルがメキメキと上がっていく。

絶対音感のアプリはあるの?

絶対音感を鍛えるには2歳~5歳までの時期しか身につかないため絶対音感用のアプリはないと言える。そのため今から紹介していくのは、相対音感を鍛えるアプリだと考えて欲しい。Apple storeの評価順に紹介していく。

ずっしーの音感トレーニング

チャンネル登録者数15万人の人気YouTube「ずっしーの音楽教室」のアプリになる。2708件の評価もあり、星も4.7と高評価である。ゲームの遊び方は簡単で、出題された音を鍵盤で押して当ててくだけとシンプルだ。ずっしーの音楽教室のサイトからアプリダウンロードにできる。

音感を持つ人は、ピアノの音でしか判別できない人も中にはいる。しかしずっしーの音感トレーニングでは、鍵盤の音色をピアノ・アコーディオン・クラリネット・マリンバなど様々な種類が用意されている。

また音感トレーニングは、長い時間をかけて能力を伸ばしていく必要があるため挫折してしまう人が多い。そのため誰でも気軽に遊びながら学べるようにと「あったらいいな」と思い続けて形にしたのが、こちらのアプリになる。このアプリでしっかり遊びながら学ぶことでずっしーと同じ音感を身につくそうだ。

引用:ずっしーの音感トレーニング

音感トレーニングHarmonizeで音程をよくしよう

こちらも2112件の評価数で星4.5の高評価。「音痴を直したい」「音程をよくしたい」そんな悩みを持つ人に向けてのアプリである。このアプリでは、基本の和音(オクターブ・完全五度・長三度など)を聞いて同じ和音を作っていくゲームになっている。 ]

音楽用語を知らなくて「?」になっている人もいると思うが、そこは「えびふりゃ」という可愛いキャラクターが正解の音程を教えてくれるので、その音をマネして合わせていけば相対音感が身についてくる仕組みになっている。音楽初心者から吹奏楽をしている人・オーケストラ・ボーカリストなど様々な人たちが遊べるようになっている。

引用:音感トレーニングHarmonizeで音程をよくしよう

絶対音感ピアノ早押し

50万人のユーザーが利用したという1051件の評価数で星4.1の高評価アプリになる。相対音感を付けるより基本的な音感を身に付けてカラオケを上達させたい人におすすめしている。

遊び方としては、鳴った音と同じ順番に鍵盤をタップするゲーム。正解すれば次のステージへ進み、不正解であれば再度チャレンジする。10問の問題が出題され、かかった時間がスコアになり他のプレイヤーとスコアを競うことも可能である。

引用:絶対音感ピアノ早押し



統括:絶対音感と相対音感はどっちがすごい?

この記事のポイントをまとめると、

  • 絶対音感は、音を聞くだけで音階がわかる
  • 相対音感は、基準になる音から音階を判別する
  • 絶対音感は、2歳から5歳ぐらいまでに専門的なトレーニングを受けると身につく可能性が高い。
  • 相対音感は、大人になっても身につけられる
  • 絶対音感になっても継続したトレーニングが必要
  • 相対音感を身につけるアプリを使うのがおすすめ

この記事では、絶対音感と相対的音感についてまとめてきた。絶対音感のイメージでは、遺伝的や天才の人が持っている能力のように思えるが、5歳までに約2年半専門的なトレーニングを受けることで約90%の割合で絶対音感を獲得できることがわかっている。つまり子供に絶対音感を身につけさせたいのであれば、3歳ぐらいからトレーニングする必要がある。

ただ絶対音感がなくても相対音感のレベルを高めることによって音楽関係の仕事に就くことが可能だ。また音大生で絶対音感を持っている人は少ないといわれているため6歳以降でも相対音感を学ぶことでカバーができるので安心して欲しい。

これから子供や大人になった自分に絶対音感や相対音感を身につけたいと考えている人に参考にしてもらえると嬉しい。2つの音感はすぐに獲得できる能力ではないので、気長に継続してトレーニングして欲しい。

 

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