南米アルゼンチンは何語?公用語・首都・国旗・通貨と衝撃の時差!

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アルゼンチンにはどんなイメージを持つ人が多いのだろうか。南米大陸の南部に位置するこの国は、美しい自然や豊かな文化、情熱的なタンゴやサッカーなどで知られている。しかし、アルゼンチンの言語についてはあまり知られていないかもしれない。

実はアルゼンチンの公用語はスペイン語だけではないのである。この記事では、アルゼンチンの公用語だけでなく、アルゼンチンの人口や治安、経済などについて紹介していく。



アルゼンチンの公用語は?場所や人口について!

アルゼンチンの公用語はスペイン語以外にどのような言語があるのだろうか。まずはアルゼンチンの基本的な情報などをまとめていく。

アルゼンチンはどこの場所にある?

アルゼンチンは南アメリカ南部に位置する。西と南にチリ、北にボリビアとパラグアイ、北東にブラジルとウルグアイが国境を接し、東と南は大西洋に面している。ラテンアメリカにおいてはブラジルの2番目に領土が大きく、世界でも第8位の領土面積を擁している。

国旗は?

アルゼンチンの国旗は、青と白の横三色旗で、中央に太陽のシンボルがある。この太陽は「五月の太陽」と呼ばれており、アルゼンチンの独立運動を象徴するものである。1810年5月、スペインからの独立を目指すための革命が起こり、その際に使われていた帽章の色が青と白だったことから、これらの色が国旗に採用された。

また、太陽はインカ帝国の太陽神インティを表しており、アルゼンチンの最初の硬貨にも描かれた。アルゼンチンの国旗は、歴史と文化が反映された魅力的な旗である。

公用語は?

アルゼンチンの公用語はスペイン語である 。スペイン語はラテンアメリカの多くの国で話されている言語で、世界で最も話者の多い言語の一つである。スペイン語はロマンス語族に属しており、ラテン語から派生した言語である。

アルゼンチンのスペイン語は、他の国のスペイン語に比べて独自の単語や発音がある。例えば、二人称単数主格代名詞は「tú」ではなく「vos」を使用する。また、「ll」や「y」の発音は「ジャ」や「ジェ」ではなく、「シャ」や「シェ」となる。これらの特徴は「リオプラテンセ・スペイン語」と呼ばれる方言に属している。

アルゼンチンでは、スペイン語だけでなく、先住民や移民の影響で様々な言語が話されている。例えば、コリエンテス州ではグアラニー語も公用語とされている。また、イタリア語やドイツ語、フランス語などのヨーロッパ系の言語やクェチュア語やマプチェ語などの先住民系の言語も一部では使われている。

アルゼンチンの地図

アルゼンチンの地図はこちらから確認することができる。アルゼンチンの面積は日本の約7.5倍である。アルゼンチンの地理は多様である。西側には南米最高峰のアコンカグアを含むアンデス山脈が連なっており、東側には大西洋岸の平野が広がっている。また、南部には氷河や原生林が残るパタゴニア地方がある。

首都は?

アルゼンチンの首都はブエノスアイレスである。ブエノスアイレスは、人口1,497万人を擁する南米最大級の都市である。ラ・プラタ川に面しており、名前はスペイン語で「良い空気(風)」を意味する。船乗りたちの思いが込められた名前である。

ブエノスアイレスは「南米のパリ」とも呼ばれており、美しい建築物や文化施設が多くある。また、アルゼンチン・タンゴの発祥地でもあり、サッカーが盛んなことでも有名である。ディエゴ・マラドーナが在籍していた「ボカ・ジュニアーズ」や「CAリーベル・プレート」などの名門チームがある。

また、ブエノスアイレスは1810年に五月革命が起き、1816年に独立を宣言した歴史的な都市でもある。現在も市民はポルテーニョ(港の人)と呼ばれている。

人口は?

アルゼンチンの人口は約4,538万人であり、南米ではブラジルに次いで第2位である。人口は欧州系(スペイン、イタリアなど)が多くを占めており、先住民系は約3%である。人口密度は9.8人/平方キロメートルで、南米では最も低い方である。また、人口の約90%が都市部に住んでいる。

アルゼンチンでは高齢化が進んでおり、65歳以上の割合は12.5%となっている。出生率は2.3であり、南米においては比較的低い水準である。

通貨と紙幣は?

アルゼンチンの通貨は「アルゼンチン・ペソ」であり、国際通貨コードは「ARS」である。補助単位として「センターボ(1/100ペソ)」も存在するが、インフレの進行で使用する機会がほとんどなく、実質的にはペソ単位へ一本化されている。

アルゼンチン・ペソの紙幣は10、20、50、100、500、1000ペソの6種類があり、人物でなく動物の柄を使用している。硬貨は5、10、25、50センターボと1、2、5、10ペソの8種類がある。

アルゼンチン・ペソは、1992年から2001年までの間は米ドルとのペッグ制を採用していたが、2002年には変動相場制に移行した。その後もインフレやデフォルトなどの経済危機によって、ペソの価値は下落し続けている。

アルゼンチンでは現金やクレジットカードの支払いが一般的だが、観光地においては米ドルやブラジルレアルも使える場合がある。注意点として、レストランのチップやバス、地下鉄の移動には現金が必要である。

時差はどのくらい?

日本とアルゼンチンの時差はマイナス12時間である。日本が12時になると、アルゼンチンは同じ日付の0時となる。アルゼンチンは日本よりも12時間遅いということである。アルゼンチンは現在(2023年5月)、「UTC-3」というタイムゾーンを採用しており、サマータイムは実施していない。

大統領はだれ?

アルゼンチンの大統領は、現在(2023年5月)アルベルト・フェルナンデス氏である。フェルナンデス氏は2019年の選挙で勝利し、2020年から就任している。また、中道左派のペロニスタ党の指導者で、前大統領のクリスティーナ・キルチネル氏を副大統領として迎えた。

フェルナンデス氏は、アルゼンチンの経済危機や新型コロナウイルスの感染拡大に対処するため、財政支出の増加やロックダウンの実施などの政策を行った。しかし、これらの政策は国内だけでなく、国外からも批判を受けており、支持率は低下している。



アルゼンチンの公用語は?観光や経済について!

アルゼンチンの公用語がスペイン語の他にたくさんの言語があることがわかった。さらにアルゼンチンについて詳しくまとめていく。

治安はいい?

アルゼンチンは、中南米諸国内では教育や生活水準が高く、比較的治安の良い国である 。しかし、銃器類が多く出回り、強盗や殺人、誘拐などの凶悪犯罪が日常的に発生している 。特に首都やその近郊では犯罪が多く発生する地域で、「ビジャ」と呼ばれるスラム街には警察官ですら入ることができないほど危険である。アルゼンチンを旅行する際には、以下の点に注意する必要がある。

  • 空港や長距離バスターミナルでは、荷物の盗難が多発している。常に自分の荷物に注意しておき、流しのタクシーは利用しないようにする。
  • ボカ地区やサッカースタジアムの近くは治安が悪く、特にサッカーの試合がある日には暴動や殺人などが起こりやすい。観光地として有名だが、夜間や試合日は避けるようにする 。
  • スリや置き引きは日常茶飯事である。電車やバス、観光地などの人が密集する場所では荷物を前に持ち、レストランなどではテーブルに置かないようにする 。
  • 「ケチャップ強盗」と呼ばれる手口もある。これは、犯人が被害者の服にケチャップをかけて気をそらして、貴重品を奪うというものである。街中で見知らぬ人から声をかけられたり触られたりしたら注意をする。
  • スキミングや闇両替も多くみられる。ATMは路上でなく、銀行やホテル内など安全な場所で利用する。また、両替は正規の両替所や銀行で行う 。

アルゼンチンは治安面では注意が必要である。旅行前に最新の情報を確認しておき、海外旅行保険に加入することをおすすめする。

地震は多い?

アルゼンチンは、南米プレートとナスカプレートの境界付近にあるため、地震が頻発しており、過去にも大きな被害をもたらした地震が何度も発生している。特に、アンデス山脈沿いの西部や北部の地域は地震の危険度が高い。

2021年1月18日、アルゼンチン中部のサンフアン州でマグニチュード6.4の地震が発生し、建物に損傷や停電が生じた。この地震では津波の心配はなかったものの、海岸沿いの地域では津波の可能性も考えられる。

観光はどこがおすすめ?

アルゼンチンは自然や文化が豊かな魅力的な国である。世界遺産や世界三大瀑布など、見どころ満載の観光スポットが多く存在する。その中でもおすすめの場所を3つ紹介していく。

  • イグアスの滝(アルゼンチン側)

アルゼンチンとブラジルの国境にあるイグアスの滝は、ナイアガラの滝やヴィクトリアの滝と並ぶ世界三大瀑布の一つである。アルゼンチン側からは、「悪魔の喉笛」と呼ばれる最大の滝を間近で見ることができる。迫力たっぷりの水しぶきや虹を楽しめる絶景スポットである。

  • ペリトモレノ氷河

ロス・グラシアレス国立公園内にあるペリトモレノ氷河は、世界遺産に登録されている美しい氷河である。夏場には数分に一度の割合で、巨大な氷塊が崩れ落ちるところを見ることができる。クルーズ船や氷河トレッキングなどによって、氷河をさまざまな角度から鑑賞することも可能である。

  • カミニート

ブエノスアイレス市内にあるカミニートは、カラフルな建物や壁画が並んでいる陽気なエリアである。かつて港町として栄えたボカ地区の一角であり、イタリア系移民の文化が色濃く残っている。路上ではタンゴやアート作品を楽しむことができる。ブエノスアイレスを象徴するような場所である。

経済はどんな感じ?

アルゼンチンは南米の大国であるが、経済危機が深刻化している。インフレ率は100%を超えており、通貨ペソは低迷している。干ばつや新型コロナウイルスの影響によって、農業や輸出が減少しており、外貨収入が激減している。

2018年2月以降、米国の長期金利上昇や長年の財政、経常赤字などの要因によって、自国通貨であるペソの価値が米ドル等主要通貨に対して急速に減価した。それによって、財政や金融面で困難な状況に陥り、IMFに支援を要請しなければならない状況に陥った。

2019年12月に発足したフェルナンデス政権では、国民が実感できる形での早期における経済立直しを優先するとして、債務再編や為替安定、インフレ抑制を重視した。外国法準拠の民間債務約652億ドルの再編について、債権者と協議を行った結果、2020年8月にはほぼすべての債権者と債務再編に合意した。

今後は、IMFなどとの公的債務再編交渉が重要な課題となっている。

有名な食べ物や料理は?

アルゼンチンの食べ物や料理は、イタリアやスペインなどヨーロッパの影響を受けながら、南米ならではの素材や調理方法を取り入れた多彩なものである。牛肉の消費量が世界トップクラスであり、お肉好きにはたまらない国でもある。アルゼンチンの有名な食べ物や料理を紹介していく。

  • アサード(Asado)

BBQのことである。牛肉や羊肉などを金網の上で、炭火でじっくりと焼き上げる。味付けは塩だけだが、肉本来の旨味が引き出されている。アルゼンチンの人々は人が集まればアサードを楽しむと言われており、手で食べるのが一般的である。

  • ミラネッサ(Milanesa)

イタリアのミラノ風カツレツに似た料理である。薄くした牛肉をパン粉で衣をつけて揚げる。「ミラネッサナポリターナ」というトマトソースやチーズを乗せたバージョンもある。

  • エンパナーダ(Empanada)

肉や野菜などをパイ生地で包んで、焼いたり揚げたりした軽食である。地方によって具材が異っているが、牛肉やチーズ、トウモロコシなどが人気である。歩きながら食べることが可能であるので、屋台やピザ屋でもよく見かける。

  • ロクロ(Locro)

アルゼンチンの先住民料理であり、白いトウモロコシを長時間煮込んだシチューである。肉や豆、野菜なども入っており、濃厚でクリーミーな味わいが特徴である。寒い冬にはとても温まる一品である。

  • リャマ肉(Llama)

アルゼンチンの北西部でリャマ肉を使った料理が伝統的に食べられている。リャマ肉は牛肉よりも脂肪分が少なく、健康的な食材である。エンパナーダやシチューに入れたり、ステーキにしたりすることがある。

  • マテ茶(Mate)

 アルゼンチンの国民的ドリンクで、ビタミンやミネラル、ポリフェノールを多く含む飲み物である。茶葉とそれを入れる容器のマテ、ストローのようなボンビージャと呼ばれるもの、そして熱湯が必要だ。

飲み方は回し飲みが基本であり、自分の番が回ってきたらにこやかに受け取る。マテは個性的なデザインのものが多く、お土産にもおすすめである。

  • フェルネット(Fernet)

アルゼンチンで人気のあるリキュールの一種。イタリア発祥の苦味の強いハーブ系のお酒であり、コーラと割って飲むことが多い。バーだけでなく、スーパーやコンビニでも手軽に買うことができる。

  • ドルチェ・デ・レチェ(Dulce de Leche)

南米でよく食べられている、濃厚なミルクジャム。牛乳に大量の砂糖を入れて煮詰めて作るものである。「リンドール ドルセ・デ・レチェ」は、ミルクチョコレートのシェルに、ドルセ・デ・レチェが溶け込んだホワイトチョコレートフィリングが入っている。

アルゼンチンの女性の特徴は?

アルゼンチンの女性は美しいと世界的に有名である。アルゼンチンは移民の国で、ヨーロッパや中東などの様々な民族の血が混ざり合っている。それによって、様々な魅力を持った美人が多く生まれているのである。アルゼンチンの女性は、背が高くてスタイルが良く、ブロンドや茶髪の人が多い。ファッションにも敏感であり、洗練された雰囲気を持っている。

また、アルゼンチンの女性は外見だけではなく、性格も魅力的である。真面目で勤勉でありながら、社交的で親切である。また、自分の意見を自由に言える環境で育っているため、知的で自立している。

アルゼンチンの女性は、西洋とラテンの良いところを併せ持っていると言えるだろう。

サッカーは強い?

アルゼンチンはサッカーの強豪国として世界的に知られている。FIFAワールドカップで2回優勝しており、1978年大会においては自国開催で初の栄冠を手にした。

1986年大会では、マラドーナ選手が「神の手」と呼ばれるゴールや「5人抜き」のゴールなど伝説的なプレーを見せており、優勝に導いている。他にも、ワールドカップで3回準優勝しており、2014年大会では決勝に進出した。また、コパ・アメリカでは15回優勝しており、ブラジルと並んで最多タイの記録である。2021年大会では、メッシ選手が初めて代表を務めてタイトルを獲得した。

アルゼンチンのサッカーは、技術的で芸術的なスタイルが特徴だ。多くの名選手を輩出しており、マラドーナ選手やメッシ選手は史上最高の選手として称賛されている。また、ディ・ステファノ選手やバティストゥータ選手、クレスポ選手なども世界的に活躍した選手である。

アルゼンチンのサッカーは、南米予選やコパ・アメリカなどでブラジルとのライバル関係が有名である。両国は歴史的にも政治的にも対立しており、サッカーの試合も熱く激しいものとなっている。

アルゼンチンはサッカーが国民的なスポーツであり、多くの人々が情熱を持って応援している。また、多くのサッカークラブがあり、リーベル・プレートやボカ・ジュニアーズなどが有名である。これらのクラブは国内外で多くのタイトルを獲得しており、世界的にも人気がある。

アルゼンチンタンゴとは?

アルゼンチンタンゴとは、ラプラタ川流域近辺で発祥したタンゴの一伝統様式である。1880年代に移民や黒人の間で生まれた音楽とダンスが、次第に都市の上流階級やヨーロッパにも広まっていった。バンドネオンやピアノ、ヴァイオリンなどの楽器で演奏される情熱的で悲哀なメロディと、男女が抱き合って踊る独特のステップが特徴的である。

アルゼンチンタンゴは、歴史的に様々な変化を経てきた。1920年代から1930年代にかけては、カルロス・ガルデルやフランシスコ・カナロなどの人気歌手や楽団が登場し、黄金時代を迎えた。1940年代から1950年代にかけては、アストル・ピアソラやオラシオ・サルガンなどの革新的な作曲家や演奏家が現れており、タンゴの音楽性や表現力を高めた。

1960年代以降は、政治的な理由やロックやポップスの台頭などでタンゴは衰退したが、1980年代には再び世界的なブームが起こった。アルゼンチンタンゴは、今でも多くの人々に愛されている。

アルゼンチンでは、ブエノスアイレスやコルドバなどの都市でタンゴショーが開催されていたり、公園や広場でタンゴを踊る人々が見られたりする。また、世界各国でもタンゴ教室やパーティーが開かれたり、タンゴフェスティバルやコンクールが行われたりする。アルゼンチンタンゴは、その魅力を失わずに進化し続ける音楽とダンスである。



統括:アルゼンチンの公用語について

この記事のポイントをまとめると、

  • 南アメリカ南部に位置する
  • 国旗は、青と白の横三色旗で、中央に太陽のシンボルがある。
  • 公用語はスペイン語だけでなく、先住民や移民の影響で様々な言語が話されている
  • 面積は日本の約7.5倍
  • 首都はブエノスアイレス
  • 人口は約4,538万人
  • 通貨は「アルゼンチン・ペソ」
  • 日本とアルゼンチンの時差はマイナス12時間
  • 大統領はアルベルト・フェルナンデス氏
  • 比較的治安の良い国
  • 経済危機が深刻化している
  • サッカーの強豪国

アルゼンチンの公用語などについてまとめてきた。自然や文化が豊かな魅力的な国であるアルゼンチン。たくさんの魅力的な観光地や食べ物、料理などがあり、見どころが満載である。

ただ、地震が頻発していたり、経済危機が深刻化していたりする国でもある。アルゼンチンについて詳しく知っておきたいのであれば、こういった現状もぜひ頭に入れておいてほしい。アルゼンチンの公用語について知りたい人にこの記事が役立つと嬉しい。

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