ゼンリーアプリは怖い?位置情報サービスの使い方と事件性について解説

「本ページはプロモーションが含まれています」

Zenly(ゼンリー)は、友だちの居場所がわかる位置情報共有アプリである。若者を中心にとても人気があったが、2023年2月3日にサービスを終了することが発表された。待ち合わせや近くにいる友達と遊ぶなど、便利に使うことができる。

しかし、その一方で悪用されたりトラブルに巻き込まれたりする危険性もある。実際、過去に位置情報共有アプリを用いた可能性がある事件が起こっている。ゼンリーは怖いと感じる人も多いのではないだろうか。

今回この記事ではゼンリーについてや使い方、代わりのアプリなどについてまとめていく。



ゼンリーは怖い?どんなアプリ?

ゼンリーは怖いという声を聞いたことがあるだろうか。ネットやSNSで調べてみると、そのような声が多く見つかる。たしかに、自分の住居や行動範囲などがバレてしまう可能性が高い。若者を中心にとても人気があったゼンリーとはどのようなアプリなのか。使い方なども解説していく。

ゼンリーとは

Zenly(ゼンリー)は、友だちの居場所がわかる位置情報共有アプリである。フランスのゼンリー社が開発し、2017年に米スナップ社が買収した。ゼンリーでは、電話番号やIDでつながった友達の現在地を地図上で確認できる。また、友達とのチャット機能やこれまで訪れた場所が記録される足跡機能などもある。以下のような魅力がある。

  • 友だちの居場所をリアルタイムで知ることができる。待ち合わせや遊びの計画に便利である。
  • メッセージや電話機能も備えているので、友だちとコミュニケーションをとることができる。位置情報を確認しながら話すことが可能である。
  • 自分の居場所がコンテンツとなってSNSでシェアできる。
  • 友達が危険に巻き込まれた時にすぐ見つけられる。
  • ゴーストモードにすることで、居場所を隠したり、あいまいにしたり、特定の場所に固定したりすることが可能。プライバシーを守ることができる。
  • 炎マークが表示されると、複数の友だちが一緒にいることを知ることができる。友だちの動向を把握するのに便利である。

無料?

ゼンリーのアプリは無料で使用することが可能である。ただ、ゼンリーのアプリを使うことでデータ通信が行われるので、スマホのデータ通信容量(ギガ)の消費はある。これはどのアプリにでも言えることである。位置情報の共有やメッセージのやり取りなどは、課金せず無料で使うことができる。

ただ、ゼンリーのアプリ内で電話をかけると、お金がかかってしまう。ゼンリーには友達のプロフィールページに電話アイコンがあり、電話を発信する機能がある。この機能は通常の電話アプリを使用して、相手の電話番号に電話を発信することになるので、所定の電話料金がかかり有料となる。

LINEやSkypeなどのアプリ内無料通話とは異なるので、注意が必要である。ただ、ゼンリーのアプリ自体は無料で使うことができるので、安心してほしい。

使い方は?

ゼンリーの使い方についてまとめていく。まずはアプリをダウンロードして登録する(※現在はサービスが終了しているため、ダウンロードすることはできない)。電話番号やIDで友だちを追加することができる。目の前に友だちがいれば、スマホ同士を振流ことでIDを交換することも可能である。

友だちを追加すると、地図上に自分と友だちのアイコンが表示される。タップすると、友だちの詳細な位置や滞在時間、電池残量などがわかるようになる。また、メッセージや電話ボタンもある。

自分の居場所を変更したい場合は、自分のアイコンをタップしてゴーストモードに変更。あいまい表示かフリーズ表示かを選ぶことができる。あいまい表示は大まかなエリアしか表示されない。フリーズ表示は指定した場所に固定される。

位置情報はオフにできる?

ゼンリーは位置情報共有アプリなので、基本的には位置情報をオフにすることはできない。しかし、ゼンリーでは自分の本当の位置情報を隠すために「ゴーストモード」という機能がある。「ゴーストモード」では、「フリーズ」と「あいまい」の二つの方法がある。

「フリーズ」にする方法

「フリーズ」にすると、相手から見れば自分がマップ上にずっと同じ位置で止まっているように見える。また、バッテリー残量も変化しなくなる。「フリーズ」にする方法は以下の通り。

  1. アプリを開いて、位置情報を知られたくない友達を選択して、右上隅のアイコンをタップ。
  2. 次の画面で「ゴースト」アイコンをタップして、次に「フリーズ」した位置をタップ。最後にフリーズしたい時間を設定したら、完了。

「フリーズ」にするメリットは、短時間ならバレる可能性が低いことである。デメリットは、長時間同じ状態だと不自然であり心配されることや危険があった時に見つかりづらくなってしまうことである。

「あいまい」にする方法

「あいまい」にすると、相手から見れば自分の本当の位置からおよそ500~1000メートルぐらいの範囲でずらされたランダムな位置でピンポイントされる。「あいまい」にする方法は以下の通り。

  1. アプリを開き、画面の右上隅のあるアイコンをタップ。
  2. 一番上にある「ゴースト」アイコンを選択し、次の画面で「あいまい」な位置を選択する。

「あいまい」にするメリットは、自分の本当の位置に合わせて移動することである。デメリットは、相手から見れば自分のピンポイントの右下に水色の矢印が表示されてしまうことである。



ゼンリーは怖い?過去に事件があった?

ゼンリーは無料で手軽に位置情報を共有することができる便利なアプリということが分かった。しかし、ゼンリーは位置情報共有アプリなので、基本的には位置情報をオフにすることはできない。手軽に位置情報を誰とでも共有できてしまうのは危険ではないだろうか。

実際、過去に位置情報共有アプリを用いた可能性がある事件が起こっている。知り合いではなく、見ず知らずの人と位置情報を共有するのは極めて危険であるだろう。住居がバレてしまい、家に押しかけられてしまうこともある。

過去に起こった位置情報共有アプリを用いた可能性がある事件についてやサービス終了、代わりのアプリなどについてまとめていく。

Twitterより引用

サービスが終了した?

ゼンリーは2023年2月3日をもってサービス提供を終了することが発表された。

ゼンリーのサービス終了の理由は、親会社のスナップ社が業績不振により事業の再構築と再集中を行うためである。スナップ社はzenlyやvoiseyなどの分野への投資を中止とし、従業員も約20%を削減する予定であるそうだ。

まだ使える?

ゼンリーは2023年2月3日をもってサービス提供を終了することが発表され、現在(2023年5月)は使うことができないようである。

ゼンリーの代わりの次のアプリは?

ゼンリーの代わりの次のアプリを紹介していく。

  • Snapchat:スナップ社が提供する写真や動画を送信できるSNSアプリ。マップ機能「Snap Map」もあり、Snap社もゼンリーの正式な後継アプリはSnapchatだけであると発表している。
  • NauNau:YouTubeチャンネル「令和の虎」で有名な竹之内社長が携わっている位置情報共有アプリ。ゼンリーに似た機能やデザインを備えている。
  • Whoo:質問箱アプリ「Ninjar」の開発会社が手掛けた位置情報共有アプリ。ゼンリーに似た機能やデザインを備えている。
  • Homey:Instagramで人気の質問箱アプリ「BoxFresh」の開発会社が手掛ける位置情報共有アプリ。インスタやLINEと連携がしやすく、移動履歴をカレンダーから確認できる。
  • Tomotomo:日本人が手掛ける位置情報共有アプリ。個人開発とは思えないクオリティである。iPhoneのヘルスケアと連携して、歩数や消費カロリーや速度を調べることができる。
  • Googleマップ:Google社が提供する地図サービス。位置情報の共有機能がある。Googleマップを使っている人は多いので、相手も導入しやすいだろう。
  • その他:Life360、GHOST、友どこ、探す、iシェアリング、Runkeeper、ココダヨなど

ゼンリーが原因の事件がある?

ゼンリーが原因と言われている事件について調べてみたが、見当たらなかった。しかし、位置情報共有アプリを用いた可能性がある事件が過去に起こっている。

福岡県北九州市小倉北区の住宅で、2022年8月に高校生の少女(15)と母親(37)が高校生の少年に刺された事件。少年は事件後、現場近くの列車にはねられた。少女は2021年7月ごろにSNSで少年と知り合い、2022年1月ごろに福岡県内で一度会っている。だが、5月を最後に連絡を絶っている。つまり、ストーキングの末に起こった事件である。

その少年が少女の住居を特定するために、GPS機能を利用した位置情報共有アプリを使用したのではないかと言われている。この事件をきっかけにSNSでは様々な意見が飛び交っている。

https://twitter.com/KURONEKO_miyaji/status/1560480256774967296?s=20

SNSで知り合った見ず知らずの人と位置情報を共有するのは極めて危険である。SNSで知り合った人だと、相手の素性や目的が分からないので、北九州市のような事件が起こってしまう可能性もある。

たしかに、家族や友人、恋人など知っている人同士での位置情報の共有は便利で良いだろう。家族の位置を見て食事の準備をしたり、待ち合わせする際に役立つようだ。知っている人同士でうまく活用してほしい。



統括:ゼンリーは怖い?

この記事のポイントをまとめると、

  • Zenly(ゼンリー)は、友だちの居場所がわかる位置情報共有アプリ
  • ゼンリーのアプリは無料で使用することが可能だが、アプリ内で電話をかけるとお金がかかる
  • 位置情報共有アプリであるので、基本的には位置情報をオフにすることはできない
  • 自分の本当の位置情報を隠すために「ゴーストモード」という機能がある
  • 2023年2月3日をもってサービス提供を終了することが発表され、現在は使うことができない
  • 代わりの次のアプリに、SnapchatやNauNau、Whooなどがある
  • 位置情報共有アプリを用いた可能性がある事件が過去にある

この記事では、位置情報共有アプリであるゼンリーについてまとめてきた。残念ながら、ゼンリーは2023年2月3日をもってサービス提供を終了していることがわかった。ネットやSNSを調べてみると、位置情報共有アプリは怖い、危ないといった声が多く見つかった。実際に事件に発展してしまったこともあるので、使用する際には最大限の注意が必要である。

反対に、便利といった声も多く見つかった。家族の帰宅時間の把握や待ち合わせなどに役立つそうだ。ゼンリーのような位置情報共有アプリを使うのであれば、家族や友人、恋人など知っている人同士で使うことをおすすめする。使いこなせば便利なアプリであることは間違いないので、上手に活用してほしい。

「本ページはプロモーションが含まれています」